第3回萩原朔太郎記念とをるもう賞 清水あすか詩集「二本足捧げる。」決定
第3回とをるもう賞贈呈式盛大に開催される

贈呈式と清水あすかさん
 去る平成25年7月6日(土)、八尾市文化会館4階会議室において、第3回萩原朔太郎記念とをるもう賞贈呈式が行われました。 粟津則雄・暮尾 淳・季村敏夫・三井葉子の選考委員をはじめ、来賓の、八尾市長田中誠太さん、毎日新聞大阪本社学芸部長の相原 洋さん、朔太郎親族 萩原正久氏など70名をこえる参加のもと、盛大に執り行われました。 総合司会は大阪芸術大学教授・実行委員の山田兼士さんが担当され、第1部、第2部構成で実施されました。


新人・気鋭の詩集を顕彰
贈呈式の開会の挨拶で、NPO法人やお文化協会 西辻 豊理事長は、今回もまた多くの皆さんの協力をえて、第3回萩原朔太郎記念とをるもう賞贈呈式を盛大に迎えられたことに感謝されました。
新人・気鋭の詩集を顕彰するため萩原朔太郎の父祖の地、八尾市で創設された第3回とをるもう賞受賞作品に、東京都・八丈島在住、清水あすかさんの「二本足捧げる。」(南海タイムズ社)が受賞されたことを祝いました。


八尾市はじめての文学賞
 地元市を代表して田中誠太八尾市長さんは、萩原朔太郎記念賞が3回目を迎えたことを喜び、新しく計画している八尾市立図書館に郷土文化資料館として「今 東光記念館を併設したいと考えているが、全国的に注目されている萩原朔太郎記念文学賞のコーナーについても開催できればいいと考えている。この慌しい世の中でこそ、心が静まるような詩について夢を託したいと期待を表明されました。


新人気鋭の発掘を期待
 後援団体である毎日新聞社を代表して大阪本社学芸部長の相原 洋さんは、 今回は第3回という節目の年になるが、これからが社会に評価される時期に入る。今回受賞された清水あすかさんの素晴しいイメージが開花することを望むとともに、全国的に立派な選考委員を揃えられ、この賞を応援してきて良かったと強く思っている。今回の「とをるもう賞」が詩の創作に挑む新人気鋭の作家を発掘の端緒となり、これからの全国の新人作家の憧れの賞となり、この現地大阪八尾が有名になることを期待している と述べられました。


全国59冊の詩集から選考
 引き続いて、選考委員長の粟津則雄さんが、選考の報告と感想を述べられました。

今回最終選考に残った詩集には、なかなか読みごたえのあるものが多かった。
受賞作となった清水あすかさんの「二本足捧げる。」は不思議な詩集である。
彼女は、「時間のかかるよう複雑な手続きは組み上げたくせに/身体はもう何万年と進化しないでいて/言わないけれど、まだ暗闇がこわい。/とおりすがりそっと渡される呪いがこわい。/水のひたった風景が覚えている風景がこわい。」と言う。
そして「いくら燃やしても骨が弾けるにおいは消えなくて/それでも頭を上に乗せて生きていかなければいけない/そのすべての始まりの仕組みがこわい。」と言って詩を結ぶのだが、ここには、彼女の詩の動機と構造が、おのずから立ち現れているようだ。「暗闇」や「呪い」や「風景」や「仕組み」に対する恐怖が、彼女の詩の奥深い動機になっている。だが、その「暗闇」や「呪い」や「風景」や仕組み」をじかに語れば、それらは「こわい」者でなくなる。単なる衣装、単なる飾りに過ぎない。
清水さんの場合、「呪い」は通りすがりそっと渡される」ものであり、「風景」は「水にひたった風景が覚えているもの」なのである。


記念品と清水あすかさんのびやかで、豊かな世界が現前に。
 表彰状授与式に移り、西辻 豊理事長から、清水あすかさんに表彰状が贈呈されました。
表彰状には、「あなたの詩集『二本足捧げる。』は、厳正な選考の結果、生き生きとした個性的、土着的な言葉が高く評価を受けました。私たちの賞に相応しい詩人として、今後のご活躍に期待するとともに、ここにその栄誉を称え、表彰致します」。と述べられ、清水あすかさんの今後の活躍に大きな期待をこめて、賞金50万円とともに贈呈されました。
同時に記念品として、河内木綿文様「鶴亀」をあしらった鮮やかなテーブルセンターが西辻理事長から清水あすかさんに贈呈されました。



清水あすかさん 清水あすかさん授賞の挨拶
 東京都・八丈島から出席された詩人清水あすかさん受賞の言葉を紹介します。

このたび、萩原朔太郎記念とをるもう賞を頂き有難うございました。第三回というまだ歴史の新しい賞を頂けたことは、賞の道のりにも参加できるようでうれしいです。
高校生のとき授業で、朔太郎の「蛙の死」を読んだことを思い出しました。「蛙が殺された、/子供がまるくなって手をあげた、/みんないっしょに、/かわゆらしい、/血だらけの手をあげた、/月が出た、/丘の上に人が立っている。/帽子の下に顔がある。」当時「違うことが同時に起きていることの不思議を書いた詩」と読みましたが、それはわたしにとっていまだに続いている不思議であるような気がします。

「二本足捧げる。」はこれまでの二冊の詩集同様、八丈島の南海タイムス社と、工程一つ一つを一緒に作っていった本です。詩集は生涯にそう大量に出すものではないので、過程において自分が成長していけるように、関わりをもてるように本を作りたいと思っています。
これからも一つ一つを丁寧に、たくさん失敗をして、詩を書いて生きたいと思っています。有難うございました。

おわりに、清水あすかさんが、受賞作「二本足捧げる。」を朗読され、凛とした声で会場の参加者に感銘を与えました。


評論家古川嘉一郎氏の記念講演と「鶏」の朗読・演奏詩の朗読


引き続いて、第二部がはじまり、「藤本義一さんの思い出」と題して、放送作家・演劇評論家の古川嘉一郎(ふるかわ・かいちろう)さんが大阪文化の発展の過程をご藤本義一さんとのつながりを自分のエピソードを交えお話になりました。
最後に、三井葉子さんの詩の朗読を葛城久美子さんはじめグループの方々の発表で行われ、和やかな内に心のこもった授賞式になりました。








第3回 「萩原朔太郎記念とをるもう賞」決定
 萩原朔太郎の父祖の地、大阪府八尾市で創設された「萩原朔太郎記念とをるもう賞」(NPO法人やお文化協会主催/八尾市・毎日新聞社・潟~キハウス)の選考会が、平成25年4月27日に開催され、第3回とをるもう賞受賞作品に、東京都八丈島在住清水あすかさん(31)の詩集『二本足捧げる。』に決定しました。

選考委員長は粟津則雄氏。選考委員は季村敏夫、暮尾淳、三井葉子の各氏です。
詩集を満たしている生き生きとした個性的土着的な言葉が高く評価されたました。

贈呈式は、7月6日(土)午後2期から八尾市プリズムホールで行われます。
主 催:萩原朔太郎記念とをるもう賞運営委員会 NPOやお文化協会
後 援:八尾市 毎日新聞社 ミキハウス
お問い合わせ先
  NPOやお文化協会「萩原朔太郎記念とをるもう賞」実行委員会
   〒581-0006大阪府八尾市清水町1丁目1-18清水マンション104
   TEL・FAX 072-924-3363
第3回 「萩原朔太郎記念とをるもう賞」募集要領
 求む!21世紀の朔太郎
目 的:
  詩の原点。朔太郎の詩業にちなむ、清新な詩集賞による、詩の発展。若き日の萩原朔太郎
  市の文化振興をめざします。
対 象:
  平成24年(2012)4月1日から、平成25年(2013)3月末までに
  発行された詩集(奥付発行日年月)。
  新人・新鋭による詩集を対象とします。私家版も可。
   (翻訳、復刻、再版、遺橋集、全詩集、アンソロジーなどは除く)
応募方法:
  該当の詩集2冊を下記事務局までお送り下さい。
  その際に、氏名(筆名の場合は本名も)、住所(連絡先)、電話番号、年齢を
  別紙に明記し添付して下さい。
締 切:
  平成25年3月末日(当日消印有効)
表 彰:
  賞状と副賞50万円(記念品・河内木綿藍染)
選考委員:
  粟津 則雄、季村 敏夫、暮尾 淳、三井 葉子
発 表:
  平成25年5月(予定)
  各新聞紙上、 報道機関およびホームページ上にて発表。詩集表紙
贈呈式:
  平成25年7月(予定) 八尾市「プリズム・ホール」に於いて。
主 催:
  「萩原朔太郎記念とをるもう賞」運営委員会 NPOやお文化協会
後 援:
  八尾市 毎日新聞社 ミキハウス
応募先・お問い合わせ先
  NPOやお文化協会 「とをるもう賞」実行委員会
  実行委員:西辻豊(代表)、季村敏夫、細見和之、三井葉子、山田兼士
   〒581-0006大阪府八尾市清水町1丁目1-18清水マンション104
   TEL・FAX 072-924-3363
   mail:info@yaobnk.com
   URL:http://www.yaobnk.com/
   第2回「萩原朔太郎記念とをるもう賞」詳細はこちら 
   第1回「萩原朔太郎記念とをるもう賞」詳細はこちら 
  主催事務局 NPOやお文化協会
        〒581-0006 大阪府八尾市清水町1丁目1−18
        TEL・FAX 072-924-3363
        mail:info@yaobnk.com
        URL:http://www.yaobnk.com